2009年度ベスト機材TOP10


第10位 Euphonix MC Control
HUIモードでProtoolsにも対応するフィジカルコントローラー。
タッチパネルと自由に設定できるソフトキーがたまらなく便利!
トランスポートが右側にあって使いにくいのでソフトキーに再生、停止などを設定。
あげくCOPY、PASTE、CUT、MUTEなども手元に設定できるのでショートカットが激速い!
ズームもボタン連打設定が可能だったりともはやゲームばりのコントローラー!
これのおかげで編集作業がキーボードショートカット以上にとんでもなく速くなりました。

第9位 UREI 1176F
超ド定番コンプレッサーですが、Fタイプの導入は結構遅くなりました。
ABCを除く全てのリビジョンを一旦は所有し、20台は買ったり売ったりして自分好みの個体を残しました。
実際個体差はあるんですが、黒パネルはそんなに個体差なく基本どれもかなりいいです。
2台のうち初期のほうのFが異常にSN良好です。

第8位 NEVE1066
本物のOLDNEVE1066をようやく導入。大金をはたいてしかも待った甲斐あって最高です。
こんなに耳に馴染むサウンドをすんなり出してくれるマイクプリってそうそう無いと思います。
1176Fと共にボーカル録音には欠かせない存在です。

第7位 Crowley & Tripp el diablo, Studio Vocalist,Soundstage Image,Naked eye
全部リボンマイクなんですが超頑丈でローノイズ。ドラム、ベース、ギターの録音と
もうこいつら無しで自分の思うレコーディングが出来る気がしないほど愛用しています。
特にギターアンプにはゼンハイBlack609とCrowleyのマイクで決まりです。
ドラムの下半身をel diablo→GermaniumPre→LA-2Aもかなりいい感じです。
1073→33609で収録のキックとあわせてかなり太く芯のあるローが収録できます。

第6位 Antelope OCX-V & ルビジウムクロックマスター
ADA-8XRと同時に導入したのがこれ。信じられないほど音がクリアになりました。
単にクリアと言うよりリアリティーやダイナミクスが増した感じです。
ロックバンドのブレイクとかシンバルの残響とか超綺麗に収録、再生可能になりました。

第5位 MUSIK RL906
噂に聞くMUSIK RL906を遅ればせながら導入。
業界ではもともとすごい評判でしたがあのアールズ大傍さんも認めたMUSIK。
今では欠かすことの出来ない最高の相棒として素晴らしい環境を与えてくれます。
先日アールズで最新の録音物を聴かせてもらいましたが、うちと印象が変わりませんでした。
昔は持って行ってどれだけへこんだ事か…。7年越しでやっとここまで来ました…。
MUSIKでないと作れない音がある気がするほど音楽的かつ超解像度、ワイドレンジなモニターです。

第4位 Prism Sound MEA-2 & MLA-2
出ました、Prism Soundのマスタリング用EQとコンプです。
どちらも素晴らしいサウンドかつ全てステップ式と言うのが最高!!!!
サウンドの肝をこのアナログ領域で行って、デジタル領域で微調整がすごく便利!
ある意味GMLのプラグインEQなんかととトリオでこの順位ですね。
このMLA-2とMEA-2でしか出せない空気感ってあるわけです。
こいつを導入する為に特注したデスクを自分で5Uに大工するハメに。また大工作業が上達しました。
ここからPrism SoundがMORGを侵食していきます…。

第3位 Prism Sound AD-2
世界最高のADコンバーターの名に恥じないとんでもない一品!
なんというか非常にレンジが広いだけでなく、玄人っぽい陰影のあるサウンドがたまりません。
思えばこいつを導入したおかげでPrismとのご縁が始まってしまったのでした。
ADA-8XRよりスペック上は上ですがADA8と使い分けているので3位です。
念のため、LYNX、APOGEE共にシステムに入っていますがADでは比較にならないほど
圧倒的にPrism Soundに軍配があがります。

第2位 Prism Sound ADA-8XR
先に導入したAD-2で驚愕のサウンドを知ってしまうと後には引けませんでしたね…。
だって全く次元が違うサウンドですから全チャンネルそれでやりたくなって当然でしょ?
購入当時ガチで貯金残高がファンキーな状態になってました…。
16CHのAD仕様で導入したため、MORGのほとんどのADはPrism Soundです。
AD-2よりやや明るい印象で、AD-2同様にめちゃくちゃいいです。
2009年発売のBEATLESのリマスターもこいつを使ってAD変換しています。
MORGの2009年前半の課題、ダイナミクスをこいつでクリア出来ました。

第1位 SOUNELUX U99B
ここに来て1位に輝いたのはPrismではなくややマイナーなSOUNDELUXのU99Bでした!
普通の真空管でもすごく良かったのですが、U67を購入した時の為に買っておいたNOSのTELEFUNKEN
EF806Sに差し替えたとたんもう笑うしかないほどとんでもないマイクになりました。
長年追い求めていた理想の音像がやっとスピーカーから飛び出したわけです。
めでたくSOUNDELUX U99B、NEVE1066、UREI1176FがMORGの歌録標準セットになりました。
製作者のDAVID BOCK氏には足を向けて眠れないですね(笑)
オリジナルのNEUMANN U67、M269c(比較用に購入)と比べても1066と相性がいいのか
ビンテージとそっくりな中に芯がキラッと光ってローミッドの張り出しが半歩あって、
よりボーカルがフォーカスされる素晴らしいサウンドです。

という順位になりました。
他にも色々あるんですが、また機材解説のHTMLに補足入れたりでお伝えします。

とかやってる間に以前から気になっていたChandler Limited TG-1を導入。
プラグイン同様コンプは凄く使いにくい印象ながらTHDモードが素晴らしすぎる!
左右のマッチングも一応サイン波とPAZで毎回確認するものの、ツマミであわせた段階で
ジャストか0.1dbの誤差という素晴らしい精度!ステップゲインマニアの私も大満足です。
某有名楽器店社長に『もう買うもの無いんじゃないですか?』と言われましたが、一つのゴールが
見えてきたかもしれません。
最高水準で様々なジャンルに対応し、様々なテイストを付加できるよう研究あるのみです。
2010年は機材のカスタム化にも力を入れていきます。