TELEFUNKEN(TAB)製のプリアンプです。
V72は固定ゲインだったのが、V76ではステップ式の可変ゲインがついています。
本来はブロードバンド用に高域のカットフィルターがあるのですが、外しています。
V76/80の他に、V76/120などもありますがローカットの周波数の違いです。
ロールスロイスオブマイクプリと呼ばれるマイクプリアンプの王様の一つです。
MORGではV76sをボーカルで使うことが多いですが、二人のVoを同時に収録するような
場合はV76/80も使います。
とにかく歪まないクリーンなサウンドで、まったりぬるい感じは全く無く、スピード感があります。
NEVEと使い分けることもあるのですが、V76とNEVEの使い分けポイントとして大きな違いは
ダイナミクスの感じ方です。
V76だと例えばファルセット時のビブラートの微妙な揺れなどがしっかり感じられる印象で、
NEVEだとそれがある程度均一化されたサウンドで録れます。
なので、ビートが速かったり、ラウドな楽曲内でも微妙な表現が必要になるようなビジュアル系バンド、
JPOPなどで物凄く活躍するのがV76です。
あらかじめサウンドが出来たようなボーカルを録る場合や、シャウトなどはNEVEを使うと
物凄くいい感じにまとまるのでそちらを使います。