イタリア製SIEMENSのマスタリングEQ、ELA75-06ｂをラッキング、モディファイしたものです。ゲルマニウム回路を持ち、通常と機材と異なる電源供給設計のため非常にラッキングが難しい機種ですが、Ambience Sounddesignにより完璧に仕上げていただきました。モジュールにはアウトプットトランスが無いため、アウトプットトランスを搭載するのですが、この個体はNEVE1081で使用されているLo2567が搭載されています。TONEFLAKEによるラッキングでも同様にLo2567が搭載されていました。今回はそのアウトプットトランスをドライブするためにモジュールの後段にNEVE３３６０９や1081などで使用されているBA440、BA640の上位互換的な立ち位置であるBA512を搭載しました。各パーツはもちろんNEVE製品からの取り外し品です。（BA512は現在Ambience Sounddesignにより復刻品も製造されています。）これにより、NEVE同様にモジュールとアウトプットトランスの間にアッテネーターをつけることが出来ました。HELIOSの設計者によるゲルマニウム回路とNEVE1081や33609のアウトプット回路を融合させた70年代最高の回路のひとつと思います。ビンテージ機材は数あれど殆どの人が思い描く素晴らしいビンテージサウンドを体現してくれるモンスターマシンです！
シリアルも恐ろしく近く、奇跡と言うしかないほど特性がバッチリ揃っている状態です。
