MORGカドガキセレクト名言、体験集


この項目は本当は非常に公表したくないんですがついでなんで一部公表します。
ほんと運良く色々な業界の方々とご縁があって直接受けた言葉や体験ばかりです。

『理解していない台詞は言うな』

これは演劇をやってた時代の先輩の言葉です。
要は自分の台詞に『あなたの奥さんは癌です』という台詞があったとして、癌って病気はどんな病気かを調べて、
その奥さんの癌はどんな状況で、体がどんな状態で、その前後にどんな風に患者と接し、どんな日々を
経て今『あなたの奥さんは癌です』と言うのかを理解して台詞を言えという意味です。
これって結構歌にも当てはまったりするんです。上っ面の歌と人の心に届く歌は全然違いますよ。

『ボランティアとビジネスの決定的な違いについて』

ボランティアって聞けば一般的にクリーンなイメージで、ビジネスというと割り切ったイメージがありますが、
本当の違いはボランティアは面倒になったり回らなくなればいつでもやめれる。ビジネスは継続出来る。
というお話。ボランティアもずっと継続出来るならすごくいいと思いますが、いざ継続できなくなったら
それに頼っていた人は宙ぶらりんになるわけです。
どんなに頼りにしていようがボランティアですからとノンサポートでスッパリ切れますしね。
そして『ボランティア≠無料、無償』ですのでそれもハッキリ覚えておきましょう。
対してビジネスは利益を循環出来ますので、しっかり運営すればサービスは継続出来るわけです。
もちろん対価を頂いてご飯を食べている以上責任感だって基本的に高い水準にあります。
その意味では継続できないようなビジネスは対価をもらっていてもボランティアなわけです。
レコーディングの業界で例えれば継続の困難な個人の激安レコーディングより、リハーサルスタジオの
継続出来るレコーディングサービスの方が断然安定して供給できるわけです。
近年こういった素晴らしい価格帯のパックサービスも出てきていますので、是非活用してみてください。
これで、いきなり最高の作品ではなく、デモを録音するという当たり前の文化が復活してきたように思います。

『フリーランスと名乗る上での責任を持てているのか』

これは師匠の友人にお説教していただいた時の内容ですね。
フリーランスっていう言葉がすごく嫌いとおっしゃる方で、そういう話になったのですが、その時よりも
数日後にグッと来た感じでした。
要するに『僕フリーランスでエンジニアやってるんですよ。』とサラッと言ったらNGみたいな状況だったんですが、
まあ当然です。駆け出しの人間が気楽にフリーって何がフリーやねんって怒られました。
要はフリーランスってのは自分で色々決めれるし、好きに出来ますが、責任も同様に伴うわけです。
そりゃ仕事に責任も取れるか怪しい、業界も良く知らない駆け出しの若造がフリーランスって名乗ったら…。
それ以後フリーランスと自分で名乗った事は無いです。
もちろん仕事に関してガッツリ10年かけて今はしみこんでますが、現在も肩書きはフリーランスとは
名乗ってないです。
また、MORGは仲間と決めた名前ですので代表ですが、MORGの思想に照らして物事を進めています。
(ちなみにMORG発足時には元DEEN、TEARSの中居辰磨と思想など話して立ち上げました。)

『お客さんが来ない時は店内をきれいにして商品を磨いていればお客さんが来る』

これはシルバーアクセサリーショップでバイトしていた時のオーナーの言葉です。
不思議な事に実際そうでしたが、本質は常に次の展開を予測して準備を怠るなという事ですね。
バンドのBBSに必死に書き込んだりフライヤーを死ぬほど撒いたりしなくても、サービスの向上に手を抜かず、
しっかりメンテナンスも行う事でこの業界だって同様に依頼が来ます。
個人的に尊敬する大阪の一番人気のスタジオなんてフライヤーすらあんまり見ないですよ。
しっかり己の腕に磨きをかけ、職人なら道具にもこだわる。職人なら当たり前なんですけどね。

『大工作業で学んだ設計図の重要性』

私、師匠は森本公三さんという方でして、主に大工を通じて音楽のレコーディングやミックスを教わりました。
で、今でも大工は趣味なんですが、設計図を書くって事は大工仕事では絶対に欠かしません。
逆に設計図があればホームセンターで便利なカットサービスもある時代ですので大抵何でも作れます。
音楽も一緒で、設計図となるラフな録音やアレンジを詰めて、譜面を書いたり、構成表を書いたりするべきです。
プロミュージシャンは楽譜を書くのが必須ですが、譜面が書けない人でも、構成表なら簡単にかけますので、
レコーディングの際には必ずそれら設計図を描いておきましょう。
あ、私大阪某有名インディーズショップのCD棚やら壁やら手がけています。スタジオ内のラックも自作です。

『親を持ちなさい』

これは師匠の奥さんの言葉だったと思います。私が21か22歳の時ですかね?
実際には『カド君は親をもたんとあかんよ』って感じのゆるーい感じだったと思いますが。
僕は一時期の奥さんの髪型の印象が強烈過ぎてマイケルジャクソンと同じくらい尊敬しています。
これは自分の親って意味ではなくて、叱ってくれる人ってことですね。
先に書いたようにフリーランスって言葉が流行った時期で、その言葉が嫌いな師匠の友人にも色々と言葉を
頂きましたが、要は人間フリーだのなんだのって環境になると自分が代表で目上の人間がいない状態に
なるわけです。
若くしてこの状態になるとろくな事は無いです。人間絶対天狗になる時期がありますから。
なので、僕は仕事において自分の目上の人間を常に置くように心がけています。
ある意味MORGも僕にとって親なわけです。

『目標を達成するために絶対にやらないといけない事ならしんどいとか言っても無駄だからきっちりやれ』

まるで鬼軍曹のような言葉ですがこれは某大会社の社長さんの言葉ですね。
要はしんどいとか言ってても作業は進まないわけで、絶対に達成する為に作業をしている以上、弱気な事を
言ってる暇も惜しんで作業に集中したほうが、結果早く目標を達成できるという事です。
多分17時間くらい一緒に音を編集してた時の言葉だったと思います。
もう眠いですとかしんどいですって言ってそれで作業が進むならいくらでも言えばいいですけども。

本気で目標を達成するにはどうやったら出来るかをまずしっかり考えてそれをこなすわけですが、
その考えがまとまっても、道は険しくてしんどいわけです。
でも絶対目標を叶えたいならやるしかないわけですよ。当たり前ですがこれはなかなか出来ません。
そんな時に鬼軍曹もとい大社長の言葉をいつも思い出して楽しく頑張れています。

これは喉が弱いだの腰が痛いだの言いながらプロを目指してますとか言ってる人にも言えることですが、
プロでやりたいなら治療なり矯正なりしていくしかないでしょ。痛い痛い言ってて治ります?
色々な媒体が絡み、ライブもあるお仕事で爆弾抱えて出来るのは超天才か超大御所くらいです。
もちろん、大御所は生半可な仕事でそんな状態になっているわけではないですし。例えるのも申し訳ない。
声が出ないとか腰が痛いとかかわいそうとは思いますが、それをかわいそうと言って慰めても治りませんし、
何とかしない事には将来結局悔しい思いをするんですから、喉が痛い、腰が痛いと必死に言う前に
出来るだけの手を尽くしましょう。で、自分の思考の範疇でたどり着けないなら先輩に相談しまくりましょう。
必死で改善策を探していればきっと道は開けるはずです。
それでも何言ってんねんと思う人は次の名言を見てもう一回考えてください。

『出来ないという事を必死で説明しないでどうやったら出来るかを必死で考えろ』

これもこの社長さんの言葉です。そのまんま名言です。
現代人は特に必死で出来ない事を説明する人やマニュアル対応しか出来ない人が多い気がします。
これはこうだから出来ません、バイトが忙しくて、その日は予定があって、体の調子がいいかわからないので、
やった事無いんで、色々な説明を必死でやって、それでその人の目標は達成できるんですかね?
出来ないなら出来るように考える。予定もまずスケジュール帳を見てみる、体の状態を整える。
こういった思考が必要となる事態は大抵自分の尺度を超えた域での思考になってきますので、出来ないと思うより、
なんとかして絶対やるって意識でやらないと無理なことばっかりです。
出来ない理由を探しても目標達成は無理ですから。やってみて駄目ならまた考えればいいけれど、
やってみないで終わってたら何にも出来ませんからね。

こういう言葉を年商数百億の大社長が音楽を通じて対等な立場で言ってくれるわけです。
本人は普通に言ってるんでしょうが、こういった年長者で尊敬できる方の言葉はすごく胸に響きます。
で、実際社長のアイデアをそのまま形にしたら出来なかった事が出来たりするのが社長のすごいところです。

『人の真剣な話はしんどくても眠くても絶対全力で真剣に聴き、論じる』

当たり前なんですが、これが出来ない人が大多数です。出来る人は僕の知る限り成功者ばかりです。
わかりやすく言うと絶対の用事が無くても何時には帰ろうとか、どこかに行こうっていうプランってありますよね?
例えば特に絶対の用事は無いけど20時には帰ろうと思っていたところ、社長のような方や、先輩、上司と
経験談や持論や名言が出るような為になりそうな話が出たとします。
本当に相手が自分のことを思って話しているところに20時が訪れたら話もそこそこに『じゃあそろそろ帰ります』
っていう事をしたことは無いですか?これをやってる人は絶対成功しません。
まあ、僕は社長に会うまでおもいっきり帰るタイプの人間でしたが。
もしマストな用事がある場合は何時には出ますと事前に言っておけばいいわけです。
年長者の話が聞けないってのは親がいないって状態であり、そんな状態で成功、出世は不可能です。
今では年長者の話ほど有益な事はないと思っていますので、眠かろうがそんな事よりしっかり話を聞いて、
論じるようにしています。これを心がけるだけで本当に自分の世界が変わってきます。
逆にどうしても切り上げる場合は失礼の無いようにちゃんと理由を話して話に段落をつけましょう。
身の回りにはいませんが、まじめな話の最中に携帯メールとかチェックしながら話す人は
ぶっちゃけ終わってると思います。
ちなみに意識的にこれを実践している時期は、18時にお邪魔して、おいとまするのがうっかり夜中3時とかでも
普通にしっかりコミュニケーションとって、役立つお話を聞いていました。
若いうちはこういった経験は買ってでもしたほうがいいです。苦労に思えてめっちゃ役立ちます。

『99%の準備と1%の実行』

これはCDプレスをきっかけに知り合った恩人であり、ベストパートナーであり、親友であり、戦友であり、
感謝くらいでは表現できない人の言葉です。
要はしっかりと色々調べて計画、プランを練って、万全の状態にして事を始めればその計画通りにするだけで
しっかり事は軌道に乗るという話です。
ただ、私ギリギリを見極める能力だけは常人より長けている自信があるので見切り発車が多いです。
もちろんギリギリなんとかの線を越えて確実に軌道に乗るんですが。
世間でも99%の準備はまず無いですね。一般的な事業で独自の感覚ですが75%が平均値と思います。
大企業となると普通に90%を超えてきますが。
起業される方はしっかりリサーチ、先読みを行って計画を立ててやりましょう。

『一歩進んで現状維持』

これは演劇と音楽を同時にやっていた時代の友人の言葉です。
21歳くらいの時ですかね?色々と青臭いすぎる夢を語ってましたが、名言もあったように思います。
要は一歩進んで前進しているつもりでも実は現状維持しか出来ていないって事です。
一歩と同時に時間も進みますからね。人それぞれ一歩の感覚は違いますが、確実な一歩っていうのは
ちょっとやそっとの一歩ではないんだと思います。
一日一歩、三日で三歩ってありましたが、私を含み現代の軟弱な人間の感覚に換算するとその一歩は
三歩に値すると思います。貨幣価値などが違うように一歩の感覚も違うんだと思います。
ちょっと先を見て、計画を立てて、限界ギリギリまで毎日向上すれば向き不向きはあれど何の職種に換算
しても、それうらいでようやくプロって名乗れるくらいの生き方が出来るんじゃないかなって思います。

『ワナビーミュージシャン』

これはお世話になっている大社長のバンドのボーカル、Brianの言葉です。
BrianはNOVAの講師で来日し、メンバー募集の広告を見て社長のバンドに入ってカントリーを歌ってます。
今はカントリーシンガーになるという夢をなんと本気で持ってしまって、ナッシュビルで頑張っています。
で、彼にナッシュビルはミュージシャンだらけでしょ?って聞いたら、『ワナビーミュージシャン』って言われました。
ミュージシャンになりたいミュージシャンって事です。ミュージシャンで食える人間は一握りで、町は石を投げれば
自称ミュージシャンにあたるほどの状態らしく、こうやって職業ミュージシャンとわけた表現が出来たみたいです。
某TV局の方も、『今は誰でもすぐアーティストって名乗る事がおかしい』って仰ってました。
ワナビーエンジニアって言葉は無いみたいですけども、日本にはワナビーエンジニアも結構いるように思います。
本気でエンジニア志望の人は是非うちにコンタクトとって下さい。優秀な人材はいつでも募集中です。
ちなみにBrianですが、ナッシュビルのインディーズコンペディションでベスト12の快挙で注目の新人になりました。
http://www.myspace.com/briancurtismusic
とりあえず頑張りすぎです…。

他にも色々とあるんですがおいそれと書けないような内容も多々ありますのでまあそのへんはご縁があった方と
散々語ってそういう話題になったら引き出しから出してお話します。

ぶっちゃけ、前節のレコーディング2極化なんてとどのつまりが人間の二極化って話ですからね。
これはまだまだ2009年を皮切りに顕著になっていくと思います。

文献調査法ってのがありますが、人生もまた自分で自分に役立つ経験ができるように、効率よくそういった場所に
身を置いたり、仲間を作るということはとても重要だと思います。
逆に言えば、そういう環境に居れるという事は周囲の素晴らしい方々のおかげなのを忘れてはいけません。
ほんと皆さんありがとうございます。